東大病院の53歳医師逮捕 医療機器選定の見返りに「奨学寄付金」名目で70万円を不正に受け取ったか

2025-11-20    HaiPress

東京大医学部付属病院(東京都文京区)の医師が、医療機器の選定で業者に便宜を図った見返りに現金を受け取ったとして、警視庁捜査2課は19日、収賄の疑いで、同病院整形外科外傷診グループの医師で、同大医学部准教授の松原全宏(たけひろ)容疑者(53)=台東区=を逮捕した。

◆整形外科の外傷診療を担う部門の責任者

同課は贈賄の疑いで、東証プライム上場の医療機器メーカー「日本エム・ディ・エム」(新宿区)の元東京第二営業所長、鈴木崇之容疑者(41)=さいたま市浦和区=も逮捕した。同課は2人の認否を明らかにしていない。

松原全宏容疑者(東大病院のホームページから)

松原容疑者の逮捕容疑では、2021年9月と2023年1月の2回、東大病院の手術で骨折した大腿骨(だいたいこつ)接合に用いる同社製品を優先的に使う見返りに、「奨学寄付金」名目で同病院に計80万円を振り込ませ、うち計約70万円を不正に受け取ったとされる。

東大病院では医師の研究支援で企業などから奨学寄付金を募っており、大学や病院の取り分を除いた約85%が医師に配分される。

捜査関係者によると、2016年12月~2023年1月、同社を含む医療機器メーカー5社から計10回、計300万円が松原容疑者の寄付金口座に振り込まれていたという。今年5月までにそのうち約250万円が使われ、パソコン機器の購入などに充てられていたとみられる。

大学関係者によると、松原容疑者は都内の有名私立高校から東大に入学、1997年に卒業。東大病院では整形外科の外傷診療を担う部門の責任者で、手術で使う医療機器を選定できる立場だった。(昆野夏子)

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