東京23区西部のJR中央線沿線を中心に路線バスを運行する関東バス(中野区)の労働組合は26日深夜、運転手らの賃金の引き上げなど待遇改善を求めた会社側との交渉がまとまり、27日の始発から終日で通告していたストライキを回避した。始発まであと約5時間に迫るぎりぎりのタイミングだった。
労組によると、労組側が求める賃金の引き上げの条件を受け入れる意向を示したため、26日午後11時55分にストライキを回避した。

関東バスの車両内に貼り出されていたストライキの通告
交渉がまとまらなければ路線バス、羽田や成田に向かう空港連絡バス、都市間高速バスの運行を停止する可能性があった。路線バスは新宿区から小平市まで全188系統あり、ストライキになれば計7265本の運行が中止になり、計約14万人に影響が出る見込みだった。
労組側は、他産業よりも平均賃金が低く離職者も多いなどと待遇改善を求め、「持続可能な公共交通を守るために、賃金の引き上げが必要」と訴えていた。(足達優人)