警察犬の慰霊碑に手を合わせる警視庁の捜査員=板橋区で
行方不明者の捜索や犯罪捜査に従事した警視庁の警察犬の慰霊祭が23日、動物霊園「東京家畜博愛院」(東京都板橋区)であり、同庁鑑識課の捜査員ら約30人が手を合わせた。
昨年7月の慰霊祭以降に埋葬された7頭のうち、今年8月に11歳で死んだジャーマンシェパード「アリスト号」は、8年9カ月の活動期間で626回出動。2022年5月には、山梨県道志村のキャンプ場で行方不明になっていた小倉美咲さんの捜索に派遣され、骨の一部を発見した。
岡部誠幸鑑識課長は「7頭はよき仲間であり、よき相棒だった。警察犬の分まで治安維持に全力を尽くしたい」と話した。
慰霊碑は1968年に建てられ、計286頭が合祀(ごうし)されている。(米田怜央)