コロナ後遺症の障害者手帳認定、東京都が始めた新たな調査手法は? 患者の願いは「実情に基づいて」

2026-07-27    HaiPress

コロナ後遺症で、強度な疲労感に襲われる「筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)」を発症するケースが増えている。そのME/CFS患者から申請された身体障害者手帳の認定作業で、東京都は新たな調査手法を導入した。専門医らによると導入は全国でもまだあまりないというが、どんな手法なのだろうか。(小林由比)

筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)半年以上にわたり強い疲労感が続き、全身の脱力などによって、日常生活を送るのが困難になる原因不明の病気。身体的負荷の後、極端な消耗(労作後の消耗)が起こることが特色の一つ。世界的に新型コロナウイルス感染後の発症が多く報告されている。活動量の調整や投薬による対症療法が実施されているが、診断や治療の研究も進んできている。

◆質問票形式「FUNCAP」が重視するのは

都が3月に導入したのは、「FUNCAP」(ファンキャップ)という質問票形式の調査手法だ。

例えば「介助なしで、座ってシャワーを浴びる」「通院など必要な用事のために外出する」といった活動について「できる」「できない」だけではなく、「その日とその後1~2日間はほとんど何もできない」「その日は他のことはほとんど何もできない」といった動作の後にくる疲労の程度も確認する内容だ。体調は日によって大きく異なるため、直近1カ月の平均的な日を基準に回答する。

身体障害者手帳の認定は、指定医が診断書・意見書に記入した筋力テストの結果、日常生活の自立度、障害等級の意見などを参考に審査される。厚生労働省は身体障害の認定は原因疾患を問わないことや、コロナ後遺症で身体機能の障害を生じた場合も、手帳の交付対象になるとしている。

東京都庁(資料写真)

しかし、現行の国の基準や指針は、障害が生涯にわたって続くのかという「永続性」や同じ条件や手段で同じ結果になる「再現性」が重視されており、都はME/CFS患者を認定するのは難しいケースがあると判断。ヨーロッパの研究者らによって開発されたFUNCAPが昨年9月に邦訳され、導入を決めた。

都...

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