〈ウォッチ・バスケBリーグ〉
待ち望んだ得点源の復帰と、ベテランとの別れ。バスケットボールBリーグ1部(B1)サンロッカーズ渋谷(SR渋谷)にとって、歓喜と悲しみが交錯した2日間だった。
青山学院記念館で行われた8日の仙台89ERSとの第1戦、SR渋谷は後半だけで60得点で逆転勝ちした。立役者はパリ五輪ブラジル代表のディディ・ロウザダだ。椎間板ヘルニアの手術を経て135日ぶりの復帰戦でチーム最多の22得点。「チームメートが僕を生かしてくれたんだ」と、喜びをかみしめた。

SR渋谷ー仙台3点シュートを放つSR渋谷のロウザダ(奥)=8日、青山学院記念館で(渡辺陽太郎撮影)
第1クオータ(Q)終盤、この日最初の試投となる3点シュートでリングを射抜いた。直後、ドライブ中にシュートと見せかけ、2人をかわしてレイアップを沈める。約4カ月の空白も、技術はさびつかない。実際、コートインから約2分で5得点を記録した。
第2Qには激しい守備を受けながら、難しいシュートも決めきる力強さもみせた。一方、チームはミスから相手の外国籍選手に次々と得点を許し流れを失った。第3Qで粘るも55ー59で第4Qを迎えた。
ここでもロウザダがチームの勢いを加速させた。2連続3点シュートで逆転すると、野崎零也の3点シュートもアシスト。第4Qでの37得点を演出した。「正しくプレーすることを意識した」。個人技だけではない。この日は長身選手と連係しての得点も多く、ボール運びなどで攻撃の起点にもなった。チームで戦うことを優先したからこそ「いい結果が出た」。第1戦はSR渋谷が仙台を92─82で振り切った。

SR渋谷ー仙台空中で相手のブロックをかわしながらの技ありシュートを沈めるSR渋谷のロウザダ(中)=8日、青山学院記念館で(渡辺陽太郎撮影)
ヘルニアの手術は3年前に続き2回目だった。辛かったが、「ポジティブに」と意欲を保った。トレーナー陣の計画に加え、3年前までの現役経験を生かし今季からリハビリのコーチも務める矢代雪次郎アシスタントコーチ兼通訳が支えてくれた。
ロウザダは「すごく走らされて嫌だった」と苦笑しつつ「あの期間があったから、いい形で戻ってくることができた」。感謝の気持ちが「正しいプレー」を意識させた。そんな26歳への歓声はこの日、誰より大きかった。
ロウザダの復帰の一方、悲しみもあった。今節直前の6日、SR渋谷は昨年11月17日に加わったアンドリュー・ランダルとの契約解除を発表した。ゾラン・マルティッ...
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