〈密着マーク・町田〉
サッカーJ1のFC町田ゼルビアは9日、アジア・チャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)の蔚山HD(韓国)戦を3-1の勝利で飾った。年内最後の試合を終え、黒田剛監督は次のように振り返った。(加藤健太)
──総評は
(年内の)ラスト1試合にかける意気込み、それから今日で52試合目でしたけど、ファン、サポーターに、最後の1試合でなければ届けられないものがあります。
天皇杯で優勝したから、あとはいいかとか、そういうわけではなくて、最後を締めて終わり、勝ち点3をとって未来を変えていく。
来年のACLに弾みをつけていく。扉を開いていく。
いろんなメッセージで選手たちを奮闘させて、試合に入らせました。

町田―蔚山HD前半、指示を出す町田・黒田監督=Gスタで(芹沢純生撮影)
試合の入りから主導権をもって得点を重ね、後半開始直後までに3点を取れたところはすごく良かったんですけども。
点差がついたところからまったりしたような(感じになり)、動きのところ、ポジションを取るところ、いろんなところで甘さ、緩さが出てしまった。
やはり3-0であれば、悪くても3-0で勝ちきることが、常勝チームになるための大きなポイントだと思います。
そこは来年の課題として、強化を進めていきたいと思います。
(年内)最後のゲームでファン、サポーターに笑顔を届けるということ。
勝利で終えられ、選手たちもよく頑張ってくれたと思います。
この1年間、52試合の労をねぎらってあげたいと思います。
52試合欠かすことなく応援し続けてくれたファン、サポーターに心から感謝を申し上げたいと思います。
──まったりしてしまった要因は
一つ言えるのは、安心感が出てしまったところだと思います。
ゲーム中、緊張感とか不安を持ったまま、90分間を推移していかなきゃならない。そこはサッカーという競技で一番難しいところであり、怖さでもあります。
パス・アンド・ムーブの動き出しのところもそうだし、ポケットの攻略もそう。なんか、止まってしまったり、バックパスしてしまったり。

町田―蔚山HD後半、失点し悔しそうな表情のGK谷(右から2人目)ら町田イレブン=Gスタで(芹沢純生撮影)
私の目には、相手に脅威を与えることを拒んでしまうサッカーに映りました。
だから、ルーズな失い方からカウンターを幾度も受けてしまい、スピードのある相手が生きるような状況が幾度もできてしまった。
これは、スキルではなくて、メンタル(の影響)もあると思います。さらに洗練させていく必要があると思います。
──きょうの勝利でラウンド16進出が近づきました
残りは、中国のチームとの2戦になります。
ホームとアウェーが1試合ずつありますけども、(来年2月開幕の百年構想)リーグと並行してやる戦いにもなってきます。
緩めることなく、戦力を整えつつ、強さと厚みを強化しながら、できるだけ上の順位で予選を突破できるようにこだわっていきたいと思います。
──監督としての2025年はどうでしたか?
サッカーなんで、勝つこともあれば負けることもある。いいこともあれば悪いこともある。
その時に息が詰...
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