東京・浅草の浅草寺(台東区)で3日から、建物に映像を映すプロジェクションマッピングが始まる。2日に内覧会があり、宝蔵門と五重塔、二天門が鮮やかに彩られた。同寺では初の試みで、7日まで。

プロジェクションマッピングが投影される浅草寺・宝蔵門㊨と五重塔=2日、東京都台東区で(戸田泰雅撮影)
旅行会社などでつくる「浅草カルチャー&ライツ実行委員会」が企画。投影する映像は、江戸時代に奉納され浅草寺の本堂などに飾られた絵馬がテーマ。長谷川雪旦や歌川国芳など著名な絵師らが歴史や物語の一場面を描いた絵馬が現在も寺で保管されており、その一部の絵柄を取り入れた。
映像を手がけた「一旗」のディレクター田辺玲奈さんは「映像の見栄えと同時に、絵馬という浅草寺ならではの文化財に触れてもらえたら」と話す。
午後5時半~9時半。観覧無料。期間中、寺の絵馬堂の特別拝観や伝法院庭園のライトアップなどの有料イベントもある。(森田真奈子)