
補正予算編成に向け、小池百合子知事(右から3番目)に東京アプリのポイント増額などを要望した都議会公明党の議員ら
年末が見えてくる11月は、補正予算や来年度予算編成に向け、東京都議会各会派や業界団体などの要望活動が活発化する。特に「知事与党」と呼ばれる都議会の会派の緊急要望から数日後、小池百合子知事が事業や予算案を発表する-という流れを、都政担当になってから何度か経験した。予定調和にも見える。
今回もそうだ。7日の会見で、知事は「国政の動向を見極めながら、なすべき対策を講じていかなければならない」と、台風被害の復旧・復興や物価高対策の補正予算編成を指示したと明らかに。
その後18、19、20日には、小池知事が特別顧問を務める都民ファーストの会や、自民党、公明党、国民民主党の会派幹部が知事に面会し、補正予算について緊急要望、立憲民主党系会派や共産党も要望書を出した。21日の会見で、644億円の補正予算案が発表された。
知事与党の会派の要望は反映されることが多い。国の経済政策の公表を待って28日に発表された物価高対策の補正予算案では、ちょっとした「サプライズ」もあった。都のスマートフォン向け公式アプリ「東京アプリ」で都民にポイントを付与する事業で、当初の7千円から1万1千円相当への...
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