2025年版の救援カレンダー
ウクライナ・チェルノブイリ原発事故の被災地で暮らす子どもらを支援している東京都練馬区の団体「チェルノブイリ子ども基金」が今年も、救援カレンダーを販売している。販売収益全額を、ロシアの侵攻で苦境が続く子どもらの保養や医薬品代などの支援に充てる。見開きA4判、1部千円。
団体は事故10年後の1996年からカレンダーの製作販売と、放射能に汚染された地域で暮らす子どもらが被ばくの心配のない所で一時的に過ごす保養の取り組みを続けている。昨年はカレンダーの収益73万円を支援に充てた。
2025年版カレンダーには、侵攻後に基金の支援で開催したウクライナと隣国ベラルーシの保養での写真を収めた。佐々木真理事務局長は「侵攻と原発事故の被害を受ける子どもらへの支援を呼びかけたい。両国への支援が難しくなっているが、できる限りのことを続けたい」と語る。申し込みは同基金へメール=cherno1986@jcom.zaq.ne.jp=で。(大野孝志)