首都圏で相次ぐ「闇バイト」による強盗事件のうち、東京都練馬区の住宅で発生した事件で、警視庁捜査1課は4日、強盗致傷ほう助などの疑いで、埼玉県富士見市、無職・戸石知哉(かずや)容疑者(28)を逮捕したと発表した。実行役らが使ったバールなどを用意したとみて調べる。
同課によると、戸石容疑者は強盗事件前日、X(旧ツイッター)で「荷物運び」「高額報酬」の「仕事」に応募した直後から、指示役と秘匿性の高い通信アプリでやりとりしていた。途中で思いとどまろうとしたが、指示役から脅され従ったという。
逮捕容疑では、9月27日夜、千葉県鎌ケ谷市のホームセンターでバールと金づちを購入して、東京駅のコインロッカーに入れて実行役らに受け渡し、翌28日に練馬区であった強盗事件の手助けをしたとされる。認否を明らかにしていない。
練馬の強盗事件は、同日未明に発生。実行役らが一戸建て住宅に窓ガラスをバールで壊して侵入し、120万円相当の金品を奪うなどしたとされる。警視庁が強盗致傷容疑などで男5人を逮捕しており、いずれも闇バイトで事件に加わったとみている。
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