小選挙区での落選が決まった後、選挙事務所で支援者と握手を交わす大空幸星さん(左)=28日未明、東京都江東区で(佐藤航撮影)
27日投開票の衆院選で、東京15区の自民新人大空幸星さん(25)は小選挙区で落選した。党の刷新や最年少候補者を強調したものの、接戦を制することはできなかった。ただ28日未明に、比例東京ブロックで当選を確実にした。
大空さんは28日午前0時半ごろ、小選挙区での敗北を受け、硬い表情で事務所に到着。支援者からねぎらいの拍手を受け、「全ては私の力不足。結果をしっかり受け止め、足らざる部分があったことを反省したい」と語った。報道陣の取材に「自民党への逆風は感じていたが、今回の結果は全て私の責任」と話した。
Z世代の論客として知られる大空さんは、孤独や自殺防止などについて無料チャット相談を行うNPO法人「あなたのいばしょ」を学生時代に立ち上げた実績を踏まえ、これらの対策の推進を訴えた。「政治家最大の責任は命を守る政治だ」と力説してきた。
知名度が課題だったが、党選対委員長の小泉進次郎氏が遊説に3度駆けつけるなど、重点区としてテコ入れし、党の手厚い支援を受けてきた。(佐藤航、井上真典)
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