衆院選は27日に投開票され、東京8区では政治の信頼回復を訴えた立民前職吉田晴美さん(52)が新人3人を退け、2期目の当選を確実にした。
当選確実となり、笑顔をみせる吉田晴美さん=27日夜、東京都杉並区で(木戸佑撮影)
午後8時、NHKが当選確実を早々に伝えると、杉並区内の事務所では支援者たちから「素晴らしい」と大きな拍手が起きた。10分後に、吉田さんが登場し、支援者とハイタッチをかわしながら、「やったー」と笑顔を見せた。
吉田さんは深々と頭を下げ、花束を受け取ると「みなさまのおかげです。ありがとうございます」。支援者たちを前に「本当に引き締まる思いです。これからはまさに正念場。私はいつも選挙の後にこそ、政治家の資質が問われると思っています。壊れてしまった政治の信頼回復、それをもう一度皆さまと、政治の仲間であると思っている皆さまと、国民が主役の政治のため、皆さまと共に歩んでいく覚悟です」と語った。
9月の党代表選に1期目ながら立候補して注目を集め、知名度も勝った。精力的に重ねた演説には、地元杉並区の岸本聡子区長(50)が応援に駆けつけ、終始、選挙戦を優位に進めた。
自民党派閥の裏金問題について、企業団体献金の禁止や、領収書のいらない政策活動費の廃止を主張。「八百屋の娘」として育ったことから「生活者の目線」をアピールした。景気対策で食料品のゼロ税率、教育では全国の小中学校での給食無償化、社会保障で介護職員の処遇改善などを挙げ「国民が主役の政治をつくっていく」と力を込めた。
当選10回を数えた元職石原伸晃さん(67)の後継として出馬した元経済産業省官僚で自民新人の門寛子さん(44)らは及ばなかった。(浜崎陽介、細川暁子)
当確の一報に沸く支持者とハイタッチを交わす吉田晴美さん=27日夜、東京都杉並区で(木戸佑撮影)
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