東京新聞賞に選ばれた前島さんの作品(右)と藤村さんの作品(中)=台東区の都美術館で
東京新聞の題字を揮毫(きごう)した書家・三村秀竹(しゅうちく)さん(1905~96年)が創立した書道団体「大東書道院」(事務局・東京都墨田区)主催の「第73回大東展」(東京新聞など後援)が16日、台東区上野公園の都美術館で始まった。20日まで。
首都圏などの同人、一般の力作計180点を展示。特選のうち東京新聞賞には荒川区の前島紗水(さすい)さんと横浜市緑区の藤村優夏さんの作品がそれぞれ選ばれた。
同院事務局長の伊藤南枝(なんし)さんは、前島さんの作品を「線がきりりとして芯が通っている」と、藤村さんの作品を「古典にのっとりオーソドックスにまとめている」とそれぞれ評価している。
会の書道教室に通う子どもたちの作品を紹介する「大東教育書道展」も同時に開かれている。19日午後1時半からは、色紙に好きな文字をしたためることができるワークショップもある。伊藤さんら審査員が墨のすり方から筆の持ち方まで指導する。いずれも入場無料。(中山高志)