缶で作った幻想的な人形=いずれも羽村市で
空き缶を素材としたアート作品を制作している造形作家の津田のぼるさん(77)=千葉県船橋市=の作品展が、東京都羽村市の市生涯学習センター(プリモホールゆとろぎ)で開かれている。津田さんは「普段捨ててしまうものでも工夫次第で素晴らしい作品が作れると知ってもらいたい」と語る。8日まで。入場無料。(松島京太)
津田さんは小学校の元教員。約30年前から立体作品を作る授業で、空き缶の活用を始めた。退職後は、自身の作品制作で主な素材として使うようになった。環境に配慮したアート作品をテーマとしており「環境」をもじった「缶響(かんきょう)アート」を制作し続けている。
高さ約3メートルほどの「城」
展示会場で目を引くのは、3メートルほどの高さがある幻想的な「城」だ。飲み物の缶の丸みを生かして、城を塔のように高く積み上げた。缶の表面をバーナーであぶることで、銅のような質感を出してアンティークな雰囲気を表現した。
他にも、精巧に作った妖精や人魚など童話の世界観を表現した作品約500点が並ぶ。
7日午前11時からは、津田さんが作品作りの面白さやこつなどをテーマに話すギャラリートークが開かれる。問い合わせは、プリモホールゆとろぎ=電042(570)0707=へ。