荒川区の西川区長(右から5人目)を表敬訪問したウィーンの高校生と大学生ら=区役所で
オーストリアの首都ウィーン・ドナウシュタット区から東京都荒川区を訪れている高校生と大学生らが19日、区役所を訪れ、西川太一郎区長を表敬訪問した。
高校生6人は17日に来日し、滞在中は浮世絵の版画制作や茶道・華道などを体験する。大学生2人はウィーン大学の学生で、7月下旬から区内の図書館や保育園などで職場体験をしてきた。全員が区内にホームステイしている。引率者のカリン・モーザーさんは「荒川区に来ることができてとても光栄です」と話した。
両区は相互に開催した児童絵画展をきっかけに1996年、友好都市提携を結んだ。以来、高校生らを派遣してきた。交流は地名にも刻まれており、荒川区には「ドナウ広場」や「ドナウ通り」、ドナウシュタット区には「荒川通り」などと名付けられた場所があるという。(細川暁子)