柴又名物の草だんご作りを体験する子どもたち=東京都葛飾区の高木屋老舗で
映画「男はつらいよ」の舞台として知られる東京都葛飾区柴又で3、4の両日、地元の小学生たちが名物の草だんご作りに挑戦した。柴又の参道に店を構える「高木屋老舗」には、保護者も含め約60人が集まり、映画の主人公・寅さんも愛したというだんごを頰張った。
より地元に愛着や関心を持ってもらおうと、区が企画。高木屋老舗の取締役、石川幾生さん(42)の指導の下、子どもたちは手で一口大に丸め、自分で焼くところまで体験した。
区職員が、かつて柴又の草だんごは、地元で取れたうるち米と江戸川の河川敷で摘んだヨモギで作っていたことを説明。子どもたちは柴又の歴史のクイズも楽しんだ。参加者たちは、きな粉やあんこをだんごに付けて味わった。小学5年の西本泰介さん(10)は「だんごを自分でこねて、いろんな味付けで食べたことが楽しかった」と話した。(鈴木里奈)
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